2008年12月16日

今学期を振り返ってみて。

081216
今学期を振り返ってみて(まだ終わってないけど。しかも違うな、わたし留学しに来たわけじゃないし、人生修行でたまたまアメリカのボストンに来て学校に入っただけだし。ということで仕切り直し、)、人生修行の旅・最初の3ヶ月半を振り返って。
いや?、一言でいうと実に幸せに過ごせた。ゆったりして、考え事をする時間もあって、色んな音楽を聴いて、風景を見て、ちゃんと食事をし、毎日ほどほどにお酒を飲み、しっかりと寝て。
ここ何年も忙しくてできなかった「ちゃんと食べること」「ちゃんと寝ること」「ぼーっと何かを考えること」「感じること」ができたのは本当に嬉しい。仕事やめるまでできないかと思ってた。
来る前は、海外に住むなんて大変に決まってるし、泣いて過ごしてるかも。と割と悲観的な考えだった。旅立つ一週間前くらいにアコーディオンのCOBAさんが「行くんだって?」と、心配してくれたのかなんか知らないが、なんかのついでに突然電話をくれた。多分ブログを読んで行くことを知ったんだろう。「その歳で行ってどうすんだよ。」「行ったからってどうにかなると思ってんじゃないだろうな。」、彼なりの愛情と口の悪さで忠告してくれたのだけど、もちろん行ったからってどうにかなるとは思っていなくて、逆に失うものも多いと思っていたので「まー大丈夫ですよ。」とヘラヘラと答えつつとても不安だった。正直不安しかなかった。そしてボストンに来てからしばらく落ち着くまではこの不安とうまくお友達になって過ごす毎日だった。でもそのうちに学生という与えられたことをやって過ごす毎日に楽しさを見いだして無理をすることもなくゆっくりと過せるようになって来た。
もちろん大変なこともある。第一に英語が分からないのは致命的だ。授業はなんとなく分かるけど肝心のところは分からないと言った感じ。でもそれよりも、人と一対一で話す時に分からないのは、とにかく申し訳ない気持ちでいっぱいだ。今言っていることが分かれば、そしてこうですという一言が返せればもう一歩先の知りたいことが分かるのに。「音を出せば言葉はいらない」とよくいうけれど、音があれば確かにそれはそうなんだけど、それ以上に人間として言葉はコミュニケーションの最大の重要なツールだと身にしみて思った。ま、もっと勉強すればいいんだけどね。友達も進んで作ろうとしないし。このまましゃべれないまま日本に帰るんだろうな、、。
あと東京でテキトーに過ごしていたツケも追ってやって来た。都民税の督促が海を越え時差を超え(笑)ま、払いましたが。寝ている時に鳴る国際電話は怖いなー。次は確定申告しなきゃな。
ジャズで有名な学校に行っているのに、ひと学期通ってみて結果ジャズなんたるか全然分かりませんでした。いやーびっくり。ジャズ、聴いてる分にはカッコいいんだけどなー、自分でやるとなると分からない。「ジャズプレイヤーになりません」と宣言して出てきただけあって受け取る力が弱いのか取った授業がジャズじゃなかったのか謎ですが。でもハーモニーのクラスのコード解析やアナライズはむずかしいけど面白かった。数学的でありパズル的。今まで音楽と数学はかけ離れた位置にあると思っていたけど、バークリーメソッドでは巧く数字と記号を使って理論づけている。
次の学期のレジストレーション(取りたい授業を自分でオンラインで登録する)で一応ジャズのアンサンブルのクラスも取ってみましたがどうなることやら。でもバークリーではジャズが弾ける人が偉い的な空気を感じることはよくあります。こういうところは音大的。ひけりゃー偉いんだよ、みたいな。
ま、こんな感じのことを思った冬の日でした。
posted by ayumi at 00:00| 日記