2008年12月20日

ギャラリー~ポール・ウィンター

081220
西21、22丁目あたりはチェルシーという地区でギャラリーがたくさんあるらしい。今日は杉本博司の個展を目指して行ってみた。23丁目駅から歩くこと10分、がらんと地味なストリート。そのなかでGagosian Galleryはカッコいい外観。どこにも『○○展開催中!』みたいなのは書いておらず一見開いているのかどうかも分からないんだけど、小さなガラス張りのドアを開けてハローと言うと誰でも入れる。入ってみるととても広い真っ白な空間に『海』シリーズ(?)の写真が6枚、一列に並んで展示されている。とても高い天井からは自然光も入るようになっていて白い空間で6枚のモノクロの写真はシンプルでインパクトのある観せかただ。一枚一枚、10m離れたところから眺めゆっくり50cmまで歩み寄って凝視し、を6回繰り返した。
裏にもまだありますよ、と言われてまわってみるとそこは全てが真っ黒の空間だった!またもやインパクト。黒の空間に黒い海の写真が6点、作品だけにライトがあたって浮かび上がるようにセットされている。このアイデアにすっかりやられてしまった。12点の2色だけの展覧会、でもわざわざいく価値大だ。素晴らしかった。
 せっかくだからまわりにあるギャラリーをのぞくことにする。『○○展』とも書いていないし小さなドアにギャラリー名が書いてあるだけなので見逃しそうになっていたけど、実にたくさんギャラリーがあることが分かった。6?7軒入ってみたのだけど、面白い作品、面白くない作品、気持ちが悪い作品、ガラクタみたいなの、色んなゲージツがあって見るのにもエネルギーを使ってしまった。でも「ハロー」だけで見れるのだから、お金をかけないケージツ鑑賞としてはオススメかも。
 さて夜は、Paul Winterのコンサートを聴きに111丁目のカセドラルまで行った。ユージーンは29年もPaul Winterと一緒に活動していて、もちろん今回のコンサートでもひくというので行ってみようと思ったのだ。
大きく荘厳なカセドラルで真ん中にステージがあってお客さんは両側からステージを見る。最初の一音が聴こえて来たのは教会の一番後ろのはるか上、ちょうどパイプオルガンのパイプがある辺りからだった。このように教会全体を使って響きや視覚を変えたりと、趣向を凝らした音楽会だった。そして内容は教会らしく清く正しかった。
posted by ayumi at 00:00| 日記