090324
レコーディング・テクニック・フォー・ストリングスというクラスの今学期の後半は、生徒が毎週順番に自分がアレンジした曲を持って来て、実際に現場を仕切って曲をレコーディングするということになっている。
そして今日はとうとう私の番。
春休みに作った弦楽のための曲は、メロディ+バイオリン2声とチェロ2声×2・+マンドリンという編成。これはダブルカルテットを意識して作った。というのもせっかくだから音像の実験的なアレンジにしてみようと思って。メロディを真ん中に、カルテットを右と左にパンしてリフが右や左に流れたり呼応するように書いてみた。そしてサイトリーディング(初見)が苦手な人が多いのでなるべく単純な譜面になるように。
前の日からめちゃめちゃ緊張。というのも、とにかくしゃべれないからだ。
9時にみんなが集まり、「グッドモーニング。」のあいさつの後が続かない。みなさん今日はよろしく、と言いたいのに。ムリだよ無理、一っ言もなんて言っていいのか分からない。「じゃ,ま、とりあえずやってみよっか。」って何て言えばいいのか?やばい、追いつめられる。こんな日に限ってチェロ弾きが一人休んで、助けてくれるはずの先生がプレイヤーにまわり本当にピンチになった。
「まずは私たちだけで(オケなしで)練習します。」というのも「just we...」とか言ってたら、さすがにクラスメイトの方が「この人しゃべれなさすぎてテンパってる。」という空気を感じてくれ「just us」だよと教えてくれたり色々とフォローしてくれる。
しっかし、「そこ一小節早いよ。」とか「何小節目の何拍目はスタッカートで。」とかをとっさに言えず、もうとにかくキッツーーイ体験だった。
まいった。
ミュージシャンは音を出せば通じ合える、っていうのはまぁそうですが、言葉はコミュニケーション手段としてめちゃめちゃ大きい、と前々から分かっちゃいたけど痛感した日でした。
夜、ミギワさんが来た。