090620
Gary Burton Quartet@Berklee Performance Center
Gary Burton : vibraphone
Pat Metheny : guitar
Steve Swallow : bass
Antonio Sanchez : drums
メンバーを見ただけで、確実に良いものが聴ける予感がする今日のコンサート。
とりあえず、パットメセニーを生で聴くのは10年ぶりくらいなので期待を込めてボーダーのTシャツとボーダーの靴下とボーダーの靴を着て行った。
そしたら、、今日は全員黒づくめだった。
最初の一音から、期待を裏切らないすばらしい演奏。ゲイリーバートンは上手くてすばらしくて言うことなし!すべてがお見事!名人芸!脱帽!
そしてパットメセニーは、彼を敬愛しているのがとても分かる。
パットメセニーといえば、10年くらい前に2年続けて、ブルーノート東京にライブを聴きに行ったのが生パットを聴いた最後だという記憶がある。
その時パットは、カルテットだかトリオだかの編成で来ていて、どの曲も気持ちよさそうにすごく長いソロを音数多くひきまくっていて、うまいのは分かるんだけどなんか伝わって来ないしひいてる内容が難解だしちょっと自己満足に見えてしまって、以来ぱったりとパットのライブに行かなくなってしまった。
しかし久しぶりに生で聴いた、このグループでのパットメセニーはとにかく素晴らしかった。音色もなんだかパキッとしてたし、出るとこは出るサポートに回るとこはちゃんと控える。役割を分かっていつつ自分のスタイルをちゃんと提示している。ソロもダラダラしていなくて無駄な音無く明確。いいなぁパット、さすが!!
途中で『ゲイリーと二人』コーナーで不思議ギターを何種類か使ってたのも奇をてらった感じでなくて、新たなサウンドと世界観を示してくれてとてもよかった。
アントニオ・サンチェスは、何ヶ月か前にクリニックで間近でみて、その時にすごく周りの音を聴いているなぁと感じた。自分でも聴くことが重要だというようなことを言っていたのだけど、今日もとにかく聴いているのが分かる。
聴いている上で、ドラムでシーンを変えるということ。
一曲の中で、「テーマ、ソロ、次の人のソロ、も一回テーマ」など、その都度「風景」をドラムで変えていく。しかも美しく。
あまりあるほど持っているテクニックを使ってそれを誇示することなく的確に披露するってすばらしい。
実は今回の4人の中でスティーブスワローが一番興味があった。
ベーシスト、美しい曲を書く人、カーラブレイ、なんていうキーワードが渦巻く。
ステージに登場したスティーブスワローは、見かけおじいちゃんぽくてびっくり。渋い。
そしてとにかく地味。
一音一音、音を置いていくようなベース。控えめともいえる。
ベースソロも地味。
でもこれは「一見地味」なのだ。聴いているとなんかすごさがある。独自の世界でジャズ界を歩いて来たんだろうなという感じのアウトローを匂わせるような部分もある。音色もいわゆるジャズのエレキから離れた独自の音色に聞こえた。
ともかく、私はとても好きなベーシストだった。
4人ともがバークリーに関わりのあるプレイヤー、そのライブをここで聴けたの面白かった。
そしてどこをとっても素晴らしいライブ。文句の付けどころがないすごいライブでした。
2009年06月20日
Gary Burton Quartet
posted by ayumi at 00:00| 日記