今日は何をするかというと、、決まっていない。
私だけみぎわさんと同じ安宿に泊まり二人から電話があるまで寝ていて、起こしてくれた電話でとりあえず集合場所を決める。
そういえば昨日は3時まで飲んでいて、地下鉄に乗るためにみんなでユニオンスクエアという駅に行ったらそんな時間なのにすごくたくさんの人がいて、おまけに殴り合いのけんかをしている人までいて都会やなぁと思ったりビビったりしたのだけど、またそこに集合になって9時間越しでそこに行くとさんさんと降り注ぐ太陽の下「ユニオンスクエア、夏の野外マーケット」になっていた。明るい。健康的。下北沢で朝まで飲んでいて、帰って寝て昼からまたリハで下北に行くというのを思い出して懐かしかった。
さて、日本のデリ的な所でお昼ご飯を食べる。美味しい。やっぱり日本すごい。
その後、今日はXちゃんの同級生で、NYに住んで活躍しているお友達に会いにいくことにした。
マンハッタンから地下鉄で15分ブルックリンの住宅街。マンハッタンともボストンとも雰囲気が違う町並み。
Xちゃんの中学時代の同級生というまきあちゃんは、美人であいさつしただけで聡明な印象を受ける上品でかっこいい女性。彼女の住んでいる一画でちょっとしたイベント的なことをやっていて、、と説明してくれてる横から爆音のロックが聞こえて来る。「あの音がそうなんだけど。」と彼女が教えてくれる。数ブロック進んで角を曲がると道路の行き止まりに小さなステージが組まれていて周りをまばらに人が取り囲んでいる。近づいていくと、バーベキューをやって食べ物を売っている人、ドリンクを売っている人、洋服や雑貨を売っている人、ちゃんとしたバーだかカフェだか。ステージをぼーっと見てる人、踊る人。なんかみんな自分のやりたいように楽しんでる。
まきあちゃんのルームメイトはデザイナーで洋服を作っていて、まずはそれを売っている屋台(?)を見る。すごく独特だで今までに見たことのない服。布をわざわざリボン状に長く長く裁断したものを使って、それを螺旋状に縫い合わせて洋服を作るというコンセプト。もちろん一つ一つ手作りなのでデザインも風合いも違って来る。
Xちゃんも私も興味津々で手に取って見ているとまきあちゃんがお部屋兼アトリエに連れて行ってくれることになった。
そこは、壁一面のガラス窓から陽光が差し込む広い部屋だった。1/3はルームメイトのアトリエというか作業場で所狭しとリボン布や作品が置いてあり、まさに洋服を作っている。
デザイナーのセルマにご挨拶してわいわいと試着。二人とも気に入ったドレスをみつけて作者であるセルマさんの前で着てみせて「すごくよく似合ってるわ。」と嬉しいコメントをいただく。
カワイイ服をみつけて買うっていうのから一歩踏み込んで、作った人のアトリエで作者から作品と購入するという滅多にない機会に恵まれて、すごく良い経験だった。
まきあちゃんいわく、昔で言うマンハッタンの倉庫街とかで活動をしていたアーティストが(マンハッタンの家賃が異常に高くなってしまったので)、今はこのへんに集まっていて一番注目されてるエリアなのよ、とのこと。なるほどね。
それを聞いてアンディウォーホールのファクトリーをおもいだしてしまった。時代は違えど、こんな感じだったのかなぁ。
まきあちゃんとステキカフェでおしゃべり。Xちゃんと同級生だった中学生時代から、ヤマハの活動で海外でのコンサートをやっていて、東京芸大からジュリアードへ。すごいエリートコースだと思う。まきあちゃんはこのNYで、自分自身で音楽をやり続けていこうとする何かを、つかもうとする意思が見えた。すごくステキな女性だ。いつかまたつながりたいし、出会わせてくれたxちゃんに感謝します。
マンハッタンに戻ったら夕ご飯,ということで、私が行きたかったレストランへ行かないかい?と提案。それはエアプランツで行った「粥乃家」の新館の方。地下鉄のspring st.駅で降りると、このへんは誘惑が多い。MOMAストアの別館やかっこいい雑貨屋が立ち並ぶのでちょくちょくのぞきつつやっとお店にたどり着く。と、ちょうどそこへ「先輩」(と勝手に呼んでいる昨日も今日のお昼も一緒だった先輩)登場。4人で食べまくる。粥乃家の粥はやはりめちゃウマい。でも初めて行った時に新井田さんが薦めてくれた「貝柱と銀杏のお粥」がどうしようもウマかった。やっぱこれが一番かも。さんざん食べまくって一人1700円を切る嬉しさ。ご満悦です。
その後ブルーノートへ向かう。チャーリーヘイデン(私の中で勝手に死んだと思っててごめんなさい。なんでだろ。チャールスミンガスと間違ってたのかな?)がゲストを迎えて一週間ライブをやっているのだけど、この日はピアノのポールブレイ。最近,友達からこの人がすごいというのを聞いて注目していたので来てみた。入り口で男子二人がお金がない問答をしつつも入店、聴く。
難解。一言で言うとジャズ(当たり前だ!)。正直訳分かんなかったけどポールブレイさんは嫌いじゃないです。なんか色んなことを感じながら聴けました。