2009年11月29日

ルイス・バラガン展、など。

091129
今日はビクタースタジオでレコーディングの仕事。
ストリングスの録音は、そのストリングスのリーダーじゃない場合は行くまで誰の録音か分からないことがままある。録音が終わっても、分からないまま帰ってくることもよくある。
今日は行ってみたら某有名女性歌手だった。声を聞いても分からなくて、本人が来てやっとわかった。

仕事が終わってから歩いて駅まで向かう途中、せっかくだからワタリウム美術館に寄る。
『ルイス。バラガン邸をたずねる』という展覧会。
iphoneでワタリウム美術館ではなんの展覧会をやってるのかな?と調べた時に、なんか不思議なタイトルだな、と思った。
ルイス・バラガンという人も知らなかった。
メキシコの有名な建築家。
そこまで分かって、さらにSANAAの二人が会場構成という情報があったので、まぁ面白いだろうと思って行ってみた。

受付で荷物とチェロを預け(だいぶジャマっぽい。)、2階へ。
何か不思議な空気漂う。その中でふと置かれていた小さな建物の模型が気になりじっくり見るとますます気になる。
5分くらい眺めてみて分かったのだが、これはルイス・バラガンが自身のために建てた自宅だった。
この自宅のことが写真やDVDなどで説明をされていてなんだか気に入ったのだけど、ともかく心地良さそうなお家だ。
なかでもルイス・バラガンが「静けさ」を取り入れることに気を使った建物。
静けさとは、文字通り「音」そして「光量」そして「心が静かになるため」の空気感。
ルイス・バラガンという人は大きく開けた窓を「見えすぎる」「光が多すぎる」と半分や全部塞いだりもしている。
心を、空間を、静かにすることで、人生を落ち着かせる場所を自宅に作りたいとした人なんだなと思った。
静かな、自分のための場所、意識してみるとそれを手に入れるのはなかなかむずかしいのかもしれない。
posted by ayumi at 00:00| 日記