100609
父が上京して来たので、昼間は親戚のところへ行き、夕方から思いつきで損保ジャパン東郷青児美術館「モーリス・ユトリロ展」に行く。
あまりこの人のことをよく知らなかったのだけど、生い立ちとともに作品を見ていたらせつなくなってしまった。
中学生でアル中。お母さんと若い夫に管理されて、というか監禁されて絵を書く毎日。
しかも私には絵があまりグッと来ない。時として、美しさや観点の素晴らしさがあるのだけど、でもグッと人の内面に来ない。あぁ、でもこの経歴を見てたら何も言えないなぁ。
6時半に森くんと坂口くんと待ち合わせ。
私の父は変わった人で(今日日に照らし合わせると、という意味だけど。とても良い意味で変わった人です)、小学校の教師をやりながら、音楽が好きで好きで小学校でオーケストラを作ったり合唱団を作ったりしたのだ。
そのオーケストラに入ってホルンを始めて、今や日本を背負って立つプロのホルン奏者・東京フィルハーモニー交響楽団の森さんと、私と同級生でソルフェージュのクラスが一緒、共に音大を目指して勉強していたバイオリニストの坂口くんがなんの偶然か今や東京フィルハーモニー交響楽団。
そんな4人で飲みました。
父が小学校でオーケストラを作った時のエピソードも色々聞いたんだけど、忘れちゃったなぁ。
隣町の質屋さんにホルンがあったので、小学生と父とで出かけていって、試奏しつつなるべく安く買った話とか。忘れちゃったけど昭和の時代はなんだかんだユルいというか寛大だったような印象をうけました。
父に影響を受けて、今やホルンを生業としている森さん。
私は血がつながっているからアレですけど、なんかとても嬉しいです。
父ちゃんバンザイ!!イエイ!!