090919
森さんはアメリカに行くことをはなから賛成・応援してくれていて、ボストンに行っている時にもときどき励ましのメールをくれていた。
この、ときどきメールというのはとても嬉しくて、漢方薬のようにじわじわと何日もかけて効いてくる。そんなありがたいメールだった。
そして帰ってきてからすぐにレコーディングに誘ってくれて、これまたありがたやー。
久しぶりの仕切り仕事で、クインテットのメンバー集めからレコーディングのディレクションまで。一年ぶりだとさすがに「やり方」の勘を忘れていて、「何を言うんだっけ?」「どういう聴きかたをしていたっけ?」「どれをどこまでジャッジするんだっけ?」と今まで自然にやっていたことをひとつひとつ考えながら思い出しながらやっていた。そういう意味では色々ご迷惑をおかけしたかもしれない。ごめんなさい、精進します!
それから面白かったのは森さんの作った曲をバークリーのハーモニーの授業で習ったように分析(アナライズ)しながら聴いてしまったこと。『1?4?5でモーダルインターチェンジだ』なんて感じで。曲の成り立ちが耳から入ってなんとなく、やらなくてもいいのにやってしまう。これは今までにないことで面白かった。
森さんの曲もアレンジも相変わらずとてもすばらしくて、スタジオの空気も和やかに楽しくやらせてもらいました。ありがとうございました。
弦の録りのあとにがっちゃんが登場。ギターやらマンドリンやらダビングとのこと。
しかもがっちゃん自分の録音が終わったあとに(約3時間後)私の家まで預かってくれていた荷物を届けてくれた。預かってくれていたというのは、引っ越しの最後の日に、切羽詰まってひとりで独り言をつぶやきながら(「絶対ムリだ、ゼッタイ終わらないしアメリカになんて行けっこない。」)引っ越しの最後の片付けと掃除をしていた時にがっちゃんが現れてくれて(その直後に菜穂ちゃんが)なぜか残ってしまってどうしていいか分からない荷物を持って行ってくれたのだ。この二人は天使に見えた。
そしてその荷物をとりにがっちゃんの車の荷台を開けると、1年ぶりなのにそのまんまいくつかの荷物が積みっぱなしになっていてそれとご対面。なんだかそのままっていうのが想像外で面白かった。
せっかく来てくれたのでがっちゃんと焼き鳥屋に行く。がっちゃんは飲めないけどウーロン茶で乾杯し、この半年(4月にボストンに来てくれて以来)のことをしゃべる。
がっちゃんはビートルズの新しく出た新マスタリングCDをボックスで買ったらしいのだけど、やっぱり良いとのこと。音が良かったりもあるけど特に音像が近いのが大きな違いらしい。う?ん、気になる。