2009年04月13日

ジェフ・ベック

090413
ジェフ・ベックを観に行ってきた。新しくできたライブハウス、HOUSE OF BLUESへ。結果から言うとScatterbrainは演らなかった。残念。でも生でベックの音を体験できた。

red soxのFenway球場の真横に2月にオープンしたHOUSE OF BLUESに着くとすでにすごい人の数が並んでいる。おじさんばっかり。まさか開場前からこんなに並ぶと思わなくて新手のスポーツバーかなにかかと思って係員に「ジェフ・ベック?」と言うと「この列に並んで。」と言われた。「え?これ?」「そう。」裕に50mは並んでいる、ほんとにおじさんばっかり。しょうがないので並んでみて暇なので勉強でも、とテキストを読んでいると前のオジサンに話しかけられた。「ミュージック?」「イエス。」「何やってんの?楽器?」「ハイ。チェロをひいてます?」「ホワット?」「チェロ。チェロ(ひくマネをする)」「オー、チェロ?ナントカカントカ(冗談を言って連れと笑っている)。」色々話してくれたのだけどこのオジサンはジャズ好きでマイルスも3回生で聴いたと言っていた。やはりアメリカではジャズは身近な音楽なんだなぁ。そして最後に「メデスキ・マーティン&ウッド知ってるか?」「もちろん。CDも持ってる。」「あのドラム叩いてるのは私のいとこだ。」「えーーー!」なんじゃそら!隣で聞いていた連れも「そう、彼のいとこは有名人なんだ。」だって。いやー、いるもんだねー。びっくりした。

やっと中に入れてビールを買っている人達を恨めしそうに横目で見つつ会場へ(IDを持って来なかったので買えない)。広い!!日本で言うスタンディングのハコ、例えばzeppとかの1.5倍くらいある。2階と3階も結構人が入りそうだからもっとか?でも多分、収容人数はそこまで変わらない。だってアメリカ人の体積自体が1.5倍ずつだから。そこまで考えてでハッと気づいた。皆んなでかいー!私の身長では見えないんじゃ、、、。

対バンというかオープニングアクトのオニイチャンはギターの弾き語り。おお、うまい。ギターうまくて声がいいし歌もうまい。そしてただコードをひいてるだけの伴奏的ギターではなく、リフを挟んだりパターンを変えたりアイディア豊富で素晴らしい、そして間奏のソロでは早びき。
すごい、すごいのに、正解なのに、それなのにそんなにグッと来なかった。彼がMCの時に言っていた「クリームやクラプトン、ジョンメイヤーが好き。」という言葉を聞くまでもなく影響を受けている人達の演奏歌唱方法に似すぎていてそれ以上のものを音から受け取れない感じ。まあでももちろんこれは好みの問題だろうし、ジェフ・ベックをききにきているからというのはあるかもしれない。
私にとっては音楽は正解がいいとは限らないという教訓のようなステージでした。

そしてとうとう出てきた御体、ジェフ・ベック。細い、でも筋肉くん、かっちょいい。そして一音、ヘナッとしている、ガツンと来ない、でもかっこいいー!へぇこういう人なんだー、いい、私は好きです。
2曲目でキーボードの人に中指をたてたりと、悪ガキならぬやんちゃオジサンぶり。この人のギターは、例えばリズムも正確にカチッカチッっていうんでもないけど、ロック魂を出しまくってるギターだし音色はベックだし並々ならぬ魅力があってかっこいい。

この日はベックを入れて4人という編成だったのだけどどの人もすごかった。ドラマー、めっちゃすごかった。手数王なのに嫌みじゃないカッコいいドラミング。オジサンですごい筋肉でとても脱力して叩いてるのが見てとれる。爽快激ウマでした。あとベースが女の子でした。「えー?ガール?」とお客さんもびっくり。バークリーとかにいそうな20才くらいに見える女子、しかもカワイイ。でもこれが上手い。迫力系というよりもグルーブ守る系。ソロになると理論分かってる感じ。途中でベックと2人羽織ベースソロをやってたのが2人ともかわいかったな。

ジェフ・ベックはギター・ヒーローでした。
posted by ayumi at 00:00| 日記