090226
ここのところHenry Grimesが来ている。私はこの人知らなかったのだけど往年の名だたるジャズの巨人たちとともにプレイしていた人らしい。なんでだか30年音楽をやめていて(英語が分からなかった)復活。フリージャズ(こっちではアバンギャルド)!ということらしい。
おとといコンサートの直前に、15分だけでもとヘンリーのコンサートを聴きにいった。先生たちの世代が「ヘンリーが来てる!」と興奮していただけに、客席も年齢層が高い。ステージには深緑色のコントラバスとベース。紹介を受けてステージに登場、コントラバスを手に取ってひき始める、アバンギャルドだった。10分間ひきつづけバイオリンに持ち替える。これも楽器が変わっただけで同じ。
という流れで今日は2つのクラスにヘンリーが来た。デモンストレーションしてくれたり生徒と一緒に演奏したり、だが内容はフリーなので(笑)。生徒も初めてこういうタイプの音楽を聴いたという人も多く戸惑ってるのが見える。
この人、とにかく音が切れることなくひき続ける。表情は無表情。ひいていることにトーナリティがない。ほとんどの人が音楽に起承転結を作りたがったり盛り上がりや落ち着きを作ろうとするんだけど、そういうのない。かといってずっと同じことをひき続けてる訳じゃなく常に色々やってる。ある意味、いっちゃってるんだけどね。
この人のことは好みが分かれるところだと思うけど、私は嫌じゃない。トーナリティなく盛り上がったり盛り下がったりもなく、人がひいたことに呼応しようともせず、目を見開いて自分がひくことをひくのみ。オーラもない。音楽に「欲」がない、そういうところが気にかかったのかもしれない。
2009年02月26日
Henry Grimes
posted by ayumi at 00:00| 日記