2009年02月25日

BSO

090225
ベースのクラスは生徒が3人のみだから一人づつひかされまくる。先生は昨日のJetroのコンサートでベースを弾いていた人なので「昨日のコンサートはどうだった?グルーブしてただろ。」と嬉しそうに言う。彼によるとJetroの音楽はスピリチャルなチャーチ音楽ということです。

夜はボストンシンフォニー(BSO)のオープンリハーサル$19-に行く。ラヴェルの高雅で感傷的なワルツ、リストのピアノコンチェルト2番、ドボルジャーク交響曲6番というプログラム。
ラヴェル、美しい。良い曲、すばらしいアレンジ。押し寄せてはひいてゆきまた押し寄せる厚みのある音たち。
指揮者はYannick Nezet -Seguinという人でした。私は最近のクラシック音楽事情に詳しくないので知らなかったのだけど、この人はすばらしかった。最初の印象は真っ黒のTシャツとジーンズで、優雅に指揮をするんじゃなくて筋肉を生かしたアスリートコンダクトだったので勝手にマッスル系と名付けて見ていたのだけど、時間が経つほどに指揮が分かりやすく(ひきやすく)、指示も短く的確でよくまとめることに気づいた。全然枯れた感じがないけれどなんだか好感が持てた。
リストは、ピアニストにとって一番技巧的に難しいとされる作曲家の一人だ。たしかリスト自身が超絶うまいピアニストだったからそんなことになってしまったはず。
そして今日のピアニストもとってもうまかった。めちゃめちゃうまい、のは分かる。でも丁寧じゃないというかこっそりたくさんミスタッチをしてるし、なにせ健康的すぎていい意味じゃなくて枯れてなさすぎた。
むしろ、チェロのソロが何カ所かに出てくるのだけどそれがとてもよかった。ギュッと密度のつまった音質。脇役であり主役なのを的確に表現したアンサンブル。そしてこの人、短髪の女性のチェリスト、かっこいい。
久しぶりに聴いたボストンシンフォニーはやはりすばらしい。オーケストラって本当に贅沢な音楽だなぁ。こんなの日本に帰ったらまた当分聴きにいかないだろうしボストンシンフォニーの音は特別に好きになってしまったのでまたたびたび来たいと思う。
posted by ayumi at 00:00| 日記