090206
NYへ。
チャイナタウンの端っこでみぎわさん(ピアノの)と待ち合わせ。みぎわさんは2ヶ月ほどNYを中心にアメリカに滞在するそうで、そのうちボストンにも来るそうですよ。
ガイドブックを見つつ中華街で飲茶の店に入る。中華のお店に入るといっつも思うのだけど、愛想はないしサービスが悪い店が多い。こっちがチップもらいたいくらいだ。この店も不思議な雰囲気を醸し出していた。食べながらとにかくしゃべるしゃべる。最後に会ったのが吉祥寺でその次がニューヨークかぁ。食べたら次はお買い物、そしていったん分かれて私は宿へ。
今日はライブ三昧の予定。まずは9月にバークリーに来て叩いてたのを見てすっかり参ってしまったCindi Blackman。彼女名義のニューバンドらしいですが、どっぷりジャズでした。しかしかっこいいなー。前へ前へとグルーブする。音が「攻め」なんだよな。でも音楽に対してとかお客さんに対して攻めてる音じゃなくて、自分に対してるように感じる。とにかくかっこいいドラマーです。
タクシーでヴィレッジバンガードへ。タクシー、キンチョーするなぁ。行き先ちゃんと伝わってるかな、遠回りされてないかな、チップの計算が分からないからメーターが上がるごとにドキドキ。千円くらいで行けました。
ヴィレッジバンガードは由緒あるジャズクラブで、由緒あるだけに古いし渋いし至る所に年期が見え隠れする。でも空気感がとってもいい。ここでみぎわさんとそのお友達のゆきちゃんと合流。ヴァンガードジャズオーケストラというビッグバンド、メンバーも渋いおじさんたちの集まり。10cm以上はあろうかという分厚い譜面は黄ばんでぼろぼろ、ここにもこのバンドの年期が宿っている。
アレンジがとてもステキ。管楽器の音の積みが弦にはない感じなので新鮮っていうのもあるかもしれない。みんな軽々とひいているけど実はむずかしいことやってるような気がする。途中でみぎわさんに聞いた話、「何の曲を演奏するかっていうのは、ステージの直前にバンドマスターが番号を書いた紙を回すんだって。それを見て譜面を用意して、あ、この曲私がソロだ、みたいな。直前まで何をひくか分からないというので新鮮な気持ちを保っていて、これが何十年もバンドをやっている秘訣なんだって。」なるほどね?。
それからバリトンサックスのゲイリーがめちゃめちゃうまくてびっくりした。
2ステージ観てお店を出て、帰るかと思いきやすぐそばにsmallsというライブハウスがあり3人で乗り込む。もうちょっとで終わりだけど、とお店の人がサービスのつもりか満員のお客さんをかき分けて前の方まで私たちを連れて行ってくれた。周りのお客さんはなんじゃこいつと言う目で見ていたが。ここは三茶のグレープフルーツムーンみたいな雰囲気のお店だった。いい感じ。
さすがに眠くてこのライブが終わってかえって寝る。