久しぶりの授業は楽しかった。でも朝9時からはキツい。そして久しぶりの英語授業は20分くらいで集中力のスイッチが切れる。それからは「いかんいかん」とスイッチを入れ直す作業の繰り返し。
11時にひとまず終わり1時間空くので大きなスクリーンのあるロビーみたいなところに行くと、もうやってました。就任式が始まる前、ゲストがぼちぼち入場しているところが写っている。ソファに座ってお弁当食べながら見ます。『INAUGURATION』っていうのかー、知らなかった。
まず、エラい人のスピーチ?副大統領の宣誓?つづいてアレサ・フランクリンの登場!イエーイ!大拍手です。「ヒュー」とか「リスペクト歌うのかなぁ」とか冗談まじりにみんな期待しまくり。そしてやっぱアレサはアレサでした。カンドー。転調すると全員で転調したーと、音大らしい反応がいいですな。
その後もう一人あいさつだったかなぁ、それに続きまた一回音楽だって。いいね。日本だったら開会のあいさつに始まり、堅っくるしくあいさつ続きだもんな。こういう場面での音楽は心が研ぎすまされるし、そこにいる人々がひとつになるし、音楽はいい。
登場したのはパールマン、ヨーヨーマ、あとクラリネット(すみません名前知らなくて)ピアノ(すみません名前知らなくて)、そんで作曲はジョンウイリアムス、名前がアナウンスされただけで拍手、さすが音大。何秒か聞いただけで上質の良い曲だし素晴らしい演奏だ。聴き入る。寒そう。ホカロンしてんのかなぁ。
この辺でそろそろ授業にいかなきゃ、でも立ち上がれない、この場所にギュウギュウに人がいて見入っている、でも行かなきゃ、とチェロを持って「エクスキューズミー。」と人をかき分ける。みんな見入りすぎて全然通してくれないのでそのうち言い過ぎて「ィクスキュミ」くらいになった。それもそのはずここが一番大事なオバマ氏の宣誓のシーンだったのだ。ものすごい悪いタイミングで席を立っちゃったわけだ。
そんなわけで授業に出ると、出席をとったあと先生が「就任式見たい?」と言って教室のスクリーンにCNNのリアルタイム映像を写してくれた。
今日を境に、アメリカは変わっていくはずです。きっと、よい方向に。
オバマさんのあの「目」を信じたいと思う。
夜は、オバマさんハーバード大卒業ということで(ということでもないのだけど)ハーバードの横を通りつつレガッタバーへ、ビル・フリーゼルのライブを聴きに。
この間とは違うトリオ、どんな編成だろうと思っていたらギター、ビオラ、ドラムでした。これまた渋い組み合わせ。ビオラは、やっぱ良い楽器だと思う。すごく合ってたと思う。しかしこの人ジャズやワールドミュージック的なことは得意なんだけど、いかんせん音色と音程がイマイチで、だんだんそれが気になって、むしろ気にしないようにするためにすごく集中力を使ってしまった。ビルフリだけを聴くようにしないとー!
そしてビルフリはビルフリだねぇ。サイコーです。音出しただけでもうビルフリワールド。この間も思ったけど、音色がとにかく心地よくて音が大きくない。いいね?。途中からお得意のエフェクターを使ったり、少年のように楽しそうーにひいている、時々間違ったりね。そんなとき「あ!」って顔して誰かを見る、これも普通でいい。この人いいひとなんだろうな「オレすごいだろオーラ」が全然出てないし、ライブ終わったあともロビーで知り合いと話してたり、良い意味で普通の人っぽいところがある『普通じゃないギタリスト』ですな。
ライブがおわってロビーを歩いてたらテレビで就任パーティーのダンス、オバマ夫妻がちょこっと踊ったりして。アメリカが一歩を踏み出した歴史的な日でした。