2008年12月31日

大雪大晦日

081231
日本の皆様は「明けました」か?おめでとうございます。
今日は朝から雪、のち大雪。
ボストンの街中の色んな場所で行われるイベントに何でも参加できる「FIRST NIGHT BOTTON」というボタン(バッチ)を15ドルで買っていたのだけど、この大雪じゃ昼間っから出かける気にならないし、窓からバンバン降ってはみるみる積もってゆく雪を見ているほうが楽しいので、日が暮れるまでは雪を見ながら曲を作ったりしていた。
夕方から出かけてみるものの近くのコンベンションセンターでの出し物はイマイチ。6;30からのBPCでのバークリーの生徒のジャズライブは、めちゃめちゃうまいし素晴らしいのだけど、私的には全然心にこなくて、ジャズのことを嫌いになりそうだった。
そして「いったん外に出て並びなおしてください。」と言われめっちゃめちゃ寒い(もちろん零下)ボストンの夜、Hiromiのコンサートのために並びなおす。
Hiromiは郷ひろみではなく上原ひろみです。
ここで友達のRちゃんと待ち合わせして一緒に見る。
このHiromiのコンサートが素晴らしかった!今まで聴いたことがなくて、先入観がなかったのだけど、とっても素晴らしかった。
信じられないくらい上手い!ということは、私以外周知の事実なんだろうけど、わたしが感動したのは曲のアレンジのすばらしさ。さっきジャズを嫌いになりそうだったのに、あぁこんなにかっこいいジャズもあるんだ、と素直に思った。バンドとしてもすごい!トリオにプラスして入ったバークリーのギターの先生がまたすごかった。めちゃ難しいアレンジのはずなのに軽々とひく。そしてつけたしで入った感じではなく、トリオにプラスして、ギターが入ったという意味のある位置にいた。
とにかく聞き入る瞬間の連続で、でも聞き終わったあとに疲れないばかりか爽快感が残る、そんな素晴らしいコンサートだった。
もうワンステージあったのだけど、零下の中もう一度列に並ぶ元気もなく、そして十分に満足したのでRちゃんと飲みに行こう、とバーを目指す。実は一人で部屋で飲んでばっかりで店で飲んだりすることが全然なかったのでおそるおそるWISKEYSという、ガイドブックにもよく載っていて夏は野球の中継を流してスポーツバーみたいになっているバーに入った。
店内は浮き足立ったアッパーな感じ。大声で注文しないと分かってもらえない(しかも絶対聞き返される)、おつりは返してもらえない(勝手にチップで持っていくらしい)。そんな状況で2杯くらい飲んでわたしの部屋に移動、Sちゃんも加わる。そのまま女子3人でしゃべりまくって学生の時のような(いや学生だし。)気分で新年を迎えたのだった。
2人はジャズについて語っている。「やっぱコルトレーンだよ。」とか。これまた学生時代を思い出す。その昔、桐朋学園大学に入学したてのときは「クリーブランドの○○指揮のブラームスの何番の何楽章がいいんだよー。」という会話が飛び交う中、モーツァルトのシンフォニーが何番までなのかも知らなかった私はずいぶん驚いたものだ。そしてそのあと必死になって図書館で先輩の言っていたレコードを聴いた。
そんな年越し、寒い日でした。
みなさん、一応私はそのうち日本に帰りますんで、今年もよろしくお願いします。
posted by ayumi at 00:00| 日記