081115
今週末はまたまたNYへ。前回はチャイナバスというのに乗ったが今回はMEGA BUSという激安バスを予約してみた。往復$33-。安い。一番前に座ると隣のおばさんが運転手にしきりに話しかける。運転手も楽しげに話をするんだけど3秒くらい後ろを振り返りながら話すので怖い。やめてくれ?!
本を読んで眠って目を開けると遠くにマンハッタンが見えてくる。MEGA BUSは33丁目あたりのPENN STATIONが到着点、要するに都心のど真ん中だ。だからマンハッタンの中に入るととたんに渋滞にハマる。おかげで1時間近く到着が遅れたのだが、こちらはツーリストなので町中をノロノロ走ってくれるのは観光では通ることのない街並を見れて楽しかったりする。
さて33丁目に着いてまず行きたいところ、それは「99セント・ショップ」。ボストンにないのか私が探せないのか、NYではつい目指してしまう。しかし日本の100円ショップと違って、品物の数は多いのにモノの種類がイマイチしょぼい。そしてデザインがイマイチ。それでも100円だったら欲しいというものがけっこうあったのでなんだかんだ買い込む。そしてお次ぎはブックオフへ。日本と同じ店内放送、BGM、棚の並べかたまで日本と同じ。欲しい本はなかったけど2冊購入。新品よりは安いけど日本の古本屋さんよりはだいぶ高いという感じの値段設定。
宿へ行き荷物を置いて友部正人さん夫妻に電話をかける。8月終わりにボストンについてしばらくしてからリクオさんが「連絡してみたら?」とメールアドレスを送ってくれたのだ。私は友部さんのことを知っているけど向こうは(リクオさんのライブの時に見ているけど)きっと分からないだろうと思いつつ、こういう縁は大事だと思い勇気を出してメールしてみた。そして数週間前「NYに来ています。」という連絡をいただいて今日出かけたというわけだ。最初に連絡をもらった時も「明日はNYマラソンです。」と書いてあって今日もなんとセントラルパーク60kmマラソンに出た、ということでお疲れかな悪いかなと思ったけど、会いに行かせてもらうことにした。
宿から歩いているとロックフェラーセンターが見えた。有名なクリスマスツリーは製作中。その下のスケートリンクで楽しそうに滑っている人々が見える、と突然雨が降り始めた。あっという間に雨足が強くなる。私は傘をさしたがそんなのでは手に負えず雨宿り。ビルのたもとの小さなスペースにどんどん人が集まってくる。10分くらいするとだいぶ雨も弱まったので傘をさして歩きはじめる。ふと見るとスケートリングではけっこうな人が雨をも気にせず滑り続けている。アメリカ人って、、、。
友部さんのアパートは由緒ある古く大きな建物で、入るとホテル以上の広さと豪華さ。下まで迎えに来てくれたユミさんとエレベーターに乗ると「ここはクラシックの先生がたくさん住んでいるのよ。その昔はストラビンスキーも住んでいたのよ。」と言う。うわー、ストラビンスキー好きだった!ここに住んでいた?!!うわー。そして少々緊張しながら友部さんのお宅へお邪魔する。ステキなお部屋。居間に入ると友部さんが迎えてくれた。食事に行く前にビールでも飲みますか?と言って話が始まったら、ユミさんもよくしゃべってくれるしアメリカや日本の話や共通の知り合いの話で盛り上がってしまう。部屋の正面に沢田としきさんの大きな絵。「ちょうど、ちょっと前にとしきさんにメールをもらって返事したところなんですよ。」なんて話をしたり。そしてそろそろハンバーガー食べに行きましょうか、と準備をし始めた時に気づいた。「あれ、なんで郁子ちゃんの『ケモノと魔法』があるんですか?」「ぼくの曲をやっているんだよ。」「えーそうだったんですか?私も弾いてます。」「えー、知らなかった。どれ?」「これ、1曲目とか。水谷さんのバンドPhonoliteで参加させてもらってるんです。」「(ユミさん)郁子ちゃん、ここにも来たことあるのよ。」「そうなんですかー。」「屋上に行ったら手すりにぶら下がったりして落ちるんじゃないかってハラハラしたのよ。」さすが、郁子ちゃんらしい。
それから77丁目の小さくて観光客が絶対入れないような地元型のダイナーに連れて行ってもらい私はハンバーガーを食べた。今まで食べた中で一番美味しいハンバーガーだった。