080517
ハシケンさんのライブで知り合ったトロンボーンのハマケンさんが、オカミオと私の弦セクションを気に入ってくれて「いいな?、ボクのバンドでもひいてください」と言ってくれていたのが数ヶ月前。本当にレコーディングに誘ってくれた。
こういうつながりって本当に嬉しい。
この日は4日間に及んだ、とあるゲーム音楽の録音がすべて終わってから(木田くんお疲れさま!)、サケロックのスタジオに駆けつける。今日はメンバー全員同じ部屋で一発録り。
プレイヤーどうしの場所や距離・マイキングで聴こえ方が変わる、ということはプレイが変わる、だから音を感じながらベストポジションを探す。サケロックのCDを何枚か聴かせていただいたのだが、あの独特の空気感を含んだ音はこの作業に重きをおいているんだなと思った。演奏する時の心地良さ。お互いをよく聴き一体感のある音を録音して閉じ込める。
なんとなくポジションが決まったところですでに数テイク、それから誰かが失敗して途中で止めたりしながら数テイク。結構良いと思うんだけどな、と私は思っていてもこれというテイクが録れないらしい。ちょっと煮詰まって来た。すると失敗が許されない空気が流れだし、それが失敗を呼ぶ。けっこう時間が過ぎて「もう一回やっていいっすか?」と田中くんが私たち2人に向かって少々気を使って言う。なんか不思議な空気だったのでつい私も口を挟んでしまう。「もう全然良いテイク録れてると思うよ。すごく良いよ。だから次は気合い入れないで記念のワンテイクにしようよ。」と。
これが功を奏したのかどうかは分からないけど、演奏がエンディングにさしかかった頃にはみんなコレだ、と思っていたのを感じ、演奏が終わった瞬間に全員が「やったー!出来たー!これだ!」と口々に言いながら意気揚々とコントロールルームへプレイバックを聴きに向かえたのでした。
結局10テイクくらい録ったと思うけど、素直に良い音を作ろうとする姿勢、謙虚に前向きに純情に取り組む姿勢、良い意味で若くてステキだった。
2008年05月17日
sakerock録音 第1日目
posted by ayumi at 00:00| 日記